■ OSI 参照モデル って何?
役割ごとに階層化された、通信プロトコルの国際標準モデルのことです。
コンピュータのプロトコルには様々な種類が存在していますが、これらは全て自分の存在するべき階層を決められています。
例えば、しっかりと整理された本棚を思い浮かべてみてください。上から1段目は辞典コーナー、2段目は問題集コーナー、3段目はコンピュータ関係、4段目は漫画・・・ と整理されているとします。
これは、そうした分類を作って整理したほうが読むときに便利で分かり易いからですね。
本と同じでプロトコルの場合にもこの考えが当てはまります。プロトコルにもそれぞれの役目があるので、その役割ごとに階層を決めておいたほうが何かと便利です。その階層構造を [ OSI 参照モデル ] と呼んでいます。
何でも整理していれば使いやすいんですね。( 散らかってた方が落ち着くという方もいますが・・・(^o^;
OSI 参照モデル |
第7層
(レイヤ7) |
アプリケーション層 |
第6層
(レイヤ6) |
プレゼンテーション層 |
第5層
(レイヤ5) |
セッション層 |
第4層
(レイヤ4) |
トランスポート層 |
第3層
(レイヤ3) |
ネットワーク層 |
第2層
(レイヤ2) |
データリンク層 |
第1層
(レイヤ1) |
物理層 |
上の表のように、OSI 参照モデルには第1層から第7層 ( レイヤ1 から レイヤ7 と呼ぶこともある ) までがあり、それぞれの層には名前があります。この階層はデータの流れがそのまま順番に並べられていて、物理層はコネクタやケーブルが使用し、アプリケーション層はユーザーが実際に操作するアプリケーションが使用しています。
よって、電子メールを送ろうとした場合は、メールソフトがアプリケーション層を使用し、送信するデータは第7層から順にそれぞれの層で処理され、最終的に物理層に受け渡されるという流れになります。メールを受信する場合はこの逆の処理です。
7人でリレーをしていると仮定すると、各層が走者で、データがバトンということになります。
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