■ TA ( ターミナル・アダプタ ) って何?
ISDN 回線に、パソコンや電話などを接続するための機器のことです。
まず、ISDN について簡単に説明をしておきましょう。ISDN は電話やファックス、データ通信等のさまざまな通信サービスを提供するための [ デジタル通信網 ] のことを指します。
ここで [ デジタル ] という言葉が出てきましたが、私達がずっと使い続けてきた電話やFAX は、これまで(現在でも)アナログ回線を使用したものでした。
ところが、ISDN はデジタルを使用した回線ですので、今までのアナログ機器はそのままでは接続することが出来ません。そこで登場したのが、デジタル信号とアナログ信号を相互に変換するための TA という機器です。
TA には、今までのアナログ機器を接続するための端子がついているため、ISDN 回線とアナログ機器の間に TA を加えることで※、今までの機器を無駄にせずに使用することが出来るわけです。
「ん? でも、パソコンは思いっきりデジタル機器じゃないか?」 と思われたでしょうか。
そうなんです。今までの話は、[ TAと はデジタル信号とアナログ信号を変換する機器 ] という話でしたが、パソコンはデジタル信号の親玉みたいなものです。
では、どうして TA が必要かというと話は簡単です。 単純に[ デジタル信号の種類が違うから ] ということなのです。パソコンのデジタル信号と ISDN のデジタル信号を相互に変換するのも、TA の仕事ということになります。
ここで TA の働きを整理すると、
1.アナログ信号とデジタル信号を変換する機能
2.パソコンと ISDN のデジタル信号を変換する機能
大きく分けると以上の2つの機能が TA が行う大事な仕事になります。
※ 厳密には、[ ISDN回線 ] → [ DSU ] → [ TA ] → [ アナログ機器 ] となりますが、最近のほとんどの TA には DSU が組み込まれています。
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